無断欠勤者が出た場合の対応の手順について

無断欠勤の対応についてご相談がありました

 先日、体調不良を理由とした無断欠勤をしている従業員への対応について、スポットでのご相談がありました。ヒアリングをすると、以下のような状況でした。

  • 欠勤初日は体調不良で欠勤する旨、連絡があった
  • 翌日以降は連絡のないまま欠勤が続いている
  • 初日の連絡が当日のみの意図だったのか、今後もという意図だったのかは不明
  • 上司や同僚が電話しても出ず、折り返しもない
  • メール(LINE?)についても同様
  • 1週間ほど経ってから、メンタル不調により労務不能という、医師の診断書が郵送されてきた

当該従業員と連絡がついた結果

 ヒアリングに続いて無断欠勤の対応チャートを提供して説明を行い、医師の診断書が出ていることから、無断欠勤での懲戒処分適用は慎重に判断する必要があり、まずは従業員と連絡を取る努力を重ねることを最優先として、事業所様にはチャートに沿った対応を行っていただくことと合わせて、当方では健康保険の限度額適用認定申請と傷病手当金の手配を進めていました。
 そうした中、当該従業員と連絡が付き、弁明と職場復帰の意向を示していました。

 ただ、その後も事業所様から事務連絡を取っているうちに、職場復帰する意向がなくなったこと、診断書記載の病名の発症経緯が業務起因でないことが確認でき、退職届を提出することで着地。後日、退職届が郵送されてきました。

ケースバイケースではありますが

 無断欠勤もケースバイケースなので、今回のようにチャートに沿えば、必ずしもスムーズな解決に至るわけではありません。ただ、最低限踏んでおくべきステップはあります。

 対応チャートとチャートのステップごとのポイントについては、別のコラムにて改めて解説したいと思います。