労働法コンメンタール「労働基準法」、11年ぶりの改訂版発刊
私が日頃愛用している労働法コンメンタール「労働基準法」の令和3年改訂版が、先週1月8日に発刊されました。
社会保険労務士の基本書といわれる書籍の中の1冊で、各条文の解釈や、関連の判例・裁判例、通達等が記載されているものです。
私は、労務相談を頂いた際や、行政との折衝の際の法解釈の根拠(出典)などに活用しています。
前回の発刊が平成23(2011)年なので、11年ぶりの改訂版ということで、発刊を知ってワクワクしちゃいました(笑)
そして、多くの方々が待ち望んでいたのでしょう、近隣の書店はことごとく品切れで、Amazonでは1.5倍くらいの値が付いていました。
その後紆余曲折ありつつも、なんとか定価で当事務所に迎えることができました。
さて、近年の労働基準法の主な改正を、改めて振り返ってみると。
【平成20(2020)年】
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- 1か月60時間を超える時間外労働についての割増賃金率(50%)への引上げ(中小企業は猶予あり)
- 上記の割増賃金支払いの代替休暇
【平成30(2018)年】
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- 時間外労働の上限規制
- 年次有給休暇の年5日間取得義務化
- フレックスタイム制の清算期間の1か月⇒3か月への延長
- 特定高度専門業務・成果型労働制(高度プロフェッショナル制度)
- 中小企業における、1か月60時間を超える時間外労働についての割増賃金率猶予の見直し
【令和2(2020)年】
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- 民法の改正に伴う賃金請求権の消滅時効見直し
があり、前回の発刊以降のこれら改正点について、このコンメンタールに記載されたことが、安心感というのか、嬉しいですね。